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2021.9.16
「舞台カラマリ・ロスのすゝめ」
今日が忙しくてよかった。
昨日までの目まぐるしいという言葉だけでは形容し難い日々は深くそして甘く、ぼくの27歳の夏に確かに刻み込まれた。
センチに振り返る隙を与えるには、まだ今だと少しだけ危うい。
忘れられない毎日だった。
きみにとってもそうだったらいいな。
スペース・ゼロから引きずりだしたボストンバックの中身はまだ片付けられていない。
────────
改めて、舞台『Collar×Malice -榎本峰雄編&笹塚尊編-』のご来場ご視聴、そして昨日の大千穐楽までの応援、誠にありがとうございました。
何度も開催が危ぶまれ、常に不安に苛まれる期間が続きましたが毎朝稽古場に行きキャストやスタッフの目を見れば、その目は誰一人、一度たりとも折れてはいませんでした。
晴れて公演に至るまでの期間、最後まで期待を込めて待っていてくださったお客様もそうです。
人々の募る思いが繋がっていく奇跡のような瞬間を目の前で何度も目の当たりにしました。ほんとうにありがとう。
今作のお話を頂いた当初、とても不安な気持ちがあったのは確かです。
まずはキャスト変更後に起用して頂くことが初めてであったこと、あとはアクションが全くの未経験であったこと。こういった類の作品に携わらせて頂くことが初であること、エトセトラ、
情けない話、まだ20代とはいえこの歳になって"初めて"のことが幾つも重なるとヒジョウにテンパるわけですよ。
引き受けた以上、完璧にこなさなければならないのが我々の仕事で。しかし、一人きりだけでは何ともならないのも我々の仕事なわけで。
富田翔さんをはじめ座組の皆さん、スタッフの方々には本当に本当に支えて頂きました。
大好きな人達がこの歳になってこんなにも増えるなんて思ってもなかったことで。
ここでもまた、初めての経験させて頂きました。
もし人生にエンドロールがあるならば、是が非でも載せたい、そんな素敵な座組でした。
そしてぼくが今回演じさせて頂いた岡崎契くん。
知れば知るほどに精細で柔らかくて、見た目とは裏腹に頑なに譲れない意思と頑固さを併せ持つ男性で。
彼という一人の人間を自身へより深く落とし込むにあたって、ここは自分と似てるけどココは自分とは違う、等と模索していく段階でひとつの共通項のような部分があった。
意味のある死、名誉の死を迎えたいと思っているということ。
作中の彼と同じ、ぼくが26歳だった去年から友人が立て続けに3人亡くなってしまって、この一年間ずっと「死」について考えてた。
昔から死ぬ為に生きているのだとばかり思っていたから、短期間のうちに実際に死と直面した時、完全に意味がわからなくなってしまった。
自分は何も残せていない、何も生み出せていない、何も守れていない、一体なんで生きているんだろう。
そんな命題が常に頭の中で大きくなっていくのを感じていた矢先、今作の話を頂き出会ったのが彼でした。
君が市香ちゃんに教えてもらったように、ぼくも君に教えてもらったよ。
「生憎、そう簡単には死ねないよ」
今のぼくに、こんな言葉を言わせてくれてありがとう。
────────
ボストンバックの中には舞台に必要なもの一式がいろいろ詰まってる。
ひとつひとつ取り出して片付けようとするけど、それらを手に取るたび、
この歯ブラシ使ってた時、翔さんがあんな面白いこと言ってたな、とか、ゆったー君良い笑顔する人だなあとか、龍次郎くんめっちゃラムネ食べてたなとか、岳さんのモノマネ面白かったなとか、平井さんまた意味分からん事言ってたなとか、キリがない。
そのひとつひとつを手に取るたび昨日までの景色がフラッシュバックして、
まだ全然片付けられそうにないや
昨日までの目まぐるしいという言葉だけでは形容し難い日々は深くそして甘く、ぼくの27歳の夏に確かに刻み込まれた。
センチに振り返る隙を与えるには、まだ今だと少しだけ危うい。
忘れられない毎日だった。
きみにとってもそうだったらいいな。
スペース・ゼロから引きずりだしたボストンバックの中身はまだ片付けられていない。
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改めて、舞台『Collar×Malice -榎本峰雄編&笹塚尊編-』のご来場ご視聴、そして昨日の大千穐楽までの応援、誠にありがとうございました。
何度も開催が危ぶまれ、常に不安に苛まれる期間が続きましたが毎朝稽古場に行きキャストやスタッフの目を見れば、その目は誰一人、一度たりとも折れてはいませんでした。
晴れて公演に至るまでの期間、最後まで期待を込めて待っていてくださったお客様もそうです。
人々の募る思いが繋がっていく奇跡のような瞬間を目の前で何度も目の当たりにしました。ほんとうにありがとう。
今作のお話を頂いた当初、とても不安な気持ちがあったのは確かです。
まずはキャスト変更後に起用して頂くことが初めてであったこと、あとはアクションが全くの未経験であったこと。こういった類の作品に携わらせて頂くことが初であること、エトセトラ、
情けない話、まだ20代とはいえこの歳になって"初めて"のことが幾つも重なるとヒジョウにテンパるわけですよ。
引き受けた以上、完璧にこなさなければならないのが我々の仕事で。しかし、一人きりだけでは何ともならないのも我々の仕事なわけで。
富田翔さんをはじめ座組の皆さん、スタッフの方々には本当に本当に支えて頂きました。
大好きな人達がこの歳になってこんなにも増えるなんて思ってもなかったことで。
ここでもまた、初めての経験させて頂きました。
もし人生にエンドロールがあるならば、是が非でも載せたい、そんな素敵な座組でした。
そしてぼくが今回演じさせて頂いた岡崎契くん。
知れば知るほどに精細で柔らかくて、見た目とは裏腹に頑なに譲れない意思と頑固さを併せ持つ男性で。
彼という一人の人間を自身へより深く落とし込むにあたって、ここは自分と似てるけどココは自分とは違う、等と模索していく段階でひとつの共通項のような部分があった。
意味のある死、名誉の死を迎えたいと思っているということ。
作中の彼と同じ、ぼくが26歳だった去年から友人が立て続けに3人亡くなってしまって、この一年間ずっと「死」について考えてた。
昔から死ぬ為に生きているのだとばかり思っていたから、短期間のうちに実際に死と直面した時、完全に意味がわからなくなってしまった。
自分は何も残せていない、何も生み出せていない、何も守れていない、一体なんで生きているんだろう。
そんな命題が常に頭の中で大きくなっていくのを感じていた矢先、今作の話を頂き出会ったのが彼でした。
君が市香ちゃんに教えてもらったように、ぼくも君に教えてもらったよ。
「生憎、そう簡単には死ねないよ」
今のぼくに、こんな言葉を言わせてくれてありがとう。
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ボストンバックの中には舞台に必要なもの一式がいろいろ詰まってる。
ひとつひとつ取り出して片付けようとするけど、それらを手に取るたび、
この歯ブラシ使ってた時、翔さんがあんな面白いこと言ってたな、とか、ゆったー君良い笑顔する人だなあとか、龍次郎くんめっちゃラムネ食べてたなとか、岳さんのモノマネ面白かったなとか、平井さんまた意味分からん事言ってたなとか、キリがない。
そのひとつひとつを手に取るたび昨日までの景色がフラッシュバックして、
まだ全然片付けられそうにないや
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