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2022.7.19
沈黙の季節の中で
気付けばここでの発信はご無沙汰になってしまった。
どうも忙(SEWA)しさというものは等間隔ではやって来てはくれないもので、これでもかというくらいに重なって襲いかかってくる。
何かに追われる、曰く何かに追ってもらえるうちは幸せであり、何もかもが自分の責任なのである。こんな不甲斐ないわたしをどうか許してほしい。
さて、沈黙を劈くかの如く始まったビゴライブでの配信企画。
工作員の皆の貢献もあってなんとか続けられている。
イベント的な催しもそんなにしてこなかった自分からしたちょっとした異文化、ないし留学のようなものもので、機械には強い自負があったがコレ系の設定や方法、手段とやらはからっきしダメで、我輩は新たな配信を始めるのダと所属事務所へ大見得を切った割には毎度、恥ずかしながら匍匐前進の様な速度で奮闘している。
ファンメールから頂く工作員達からの意見も少しずつ取り入れながら、より良い企画にしてゆけたらと思っているよ。
賛否両論あるだろうが、一人でも多くの人が楽しめるよう邁進するのみ。
企画段階では兼ねてより10代から人前でタダで歌を歌う経験が無かった故、安売り過ぎるだろうという意見も挙がったがその為のビゴライブのシステムであり、それはそれぞれの人が感じたそれぞれの価値の対価であるから、元より納得のいく形であると私は思う。
舞台での露出が減ったからこそ人々との繋がりに重きを置きたい一心と、これはきっと"いま"しか出来ない事であると直感で感じてしまったことが大きい。この先の為の今であり、今の為の今なんだ。
ではここで、その"いま"の話をする。
今後の活動や展開について、配信の中でも度々触れたことがあったが皆も知っての通り今年の私の活動は著しく変化した。
自分としても配信内での口語で間違った解釈を却って与えてしまっていたと感じているからこそ、本当の現状を文字で伝えるべきだと思う。
きっかけは単純で、こんな歳になっても諦めることができなかった性懲りも無い自分の野望のせいであった。
あくまで持論だが、役者は所詮使われる職業だ。
そしてその役者、芸に生きる者にとって仕事の無い空白の期間というのはさながら地獄のような時間である。
使う側の者に使われなければ、一生使われぬまま。
しかし使う側に自ら刺さりにいけるよう身構える体勢を整えていなければ現状を打破することは決してできない。
可能性が皆無に等しくとも、自らが絶対に行きたかった場所を掴み取るためには挑戦に費やす期間と自分自身のイメージ、いわば名刺が必要不可欠になる。
しかし、その為にはたとえ地獄だろうと煉獄だろうとその期間を自ら作り、耐え忍ばなければならない。
沢山の仕事の依頼を頂けることは本当に光栄なことであると常々感じる。
頂いた仕事をそのまますべてお受けして、スケジュールをパンッパンに埋めていたら今頃どんなに精神的に楽だっただろうかとも考える。
現場が始まってしまえば、すべてを忘れられるから。
けれど、現状の安堵と達成感を求めて自分の叶えたい野望への可能性が毎秒毎秒すり減っていくことに段々と目を背くことができなくなっていた。
事務所とも何度も話を重ねていく中でマネージャーに言われた「本当に成し遂げたかったことは何だったのか」という一言で痛感した。
役者の活動が始まり、何もわからぬまま只々毎回命をかけて板の上で自分ではない何者かになって。
それが本当にしあわせだったから、知らず知らずのうち見ないようにしていたんだと。
前に配信でジャンルやイメージ、役柄や本についての話に軽く触れたと思うが、それは今回のテーマの末端のその末端であって要因ではない。
残り二年も無い二十代、そしてここからの人生をほぼ勝ち目のない挑戦に全懸けしようと思う。これは生涯役者として生き、そして舞台で死ぬ為の最後の悪あがきでもある。
応援して下さる方々がイメージする理想の姿、望んでいたであろう姿をお見せするというのが芸能人の大義名分なのであれば、わたしは大失格の烙印押されるのかもしれない。
悪いことは言わない。
親は選べなくても推しは選べる。
だけれど、
こんな男にでも懸けてみたいと思える風変わりなそこのあなたには
悪いことは言わない
ついでおいで
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